何が何だか分からないが、

胸の奥がモヤモヤしてならない。



俺を見据えるアイツの眼が気になる。

泳いでいるのは当然だが、

何か……こう……怯えているような……。


お互いに無言のまま絡み合う視線。

何かを言わないといけないのに、

その言葉が出て来ない。


何をそんなに焦っているんだ?……俺。

虫の居所が悪くて、無性にイライラする。


俺はそんな気まずさから逃げるように、

松波から視線を逸らした。



すると―――――、


???????

―――――――ん?

アレは………何だ?



松波が横たわっていた場所に、

白くて長い布状のモノが無造作に置いてある。


きちんと整理整頓された松波の部屋。

そこに異質な香りが漂う、その白い物体。



視界に入り込んだそのモノは、

俺の心を揺さぶった。



白くて……長い……布状の……。


見れば見るほど異質なモノ。



俺はそのモノに目を奪われていた。



すると、