「じゃあ、土曜日に駅で待ち合わせね?」

「うん、いいよ」


これで大丈夫よね?

他に話す事は……何かあったかな?

携帯を耳にあて、考え込んでいる


その時――――――

―――――ガチャッ


突然、部屋の扉が開いた。


「へ?」


思わず、ドアの方へ視線が……。


!!!!!?????


「き、京夜様ッ?!」


ドアを開けた状態で彼が立っていた。


『もしもし?希和?どうかしたの?』


携帯から朱夏の声が漏れて来るが、

今はそれどころではないらしい。


私はすかさず飛び起きた。

ベットサイドに直立不動。


「松波」

「……は、はい」


眉間にシワを寄せた彼と視線が絡む。

突然、どうしたのだろう。

いつもならノックぐらいするのに。


『もしもし?希和?希和、聞いてる?』


携帯を耳にあて、握りしめている状態で硬直。