「藤本さん」

「…え」


「萌依って……呼んでいい…?」




え…


ええーーーー!?

そそそそんな…

こんな世界の違う人に
名前で呼んでいい?…なんて聞かれるなんて……


これは夢だ!!

そうに違いない!!






「…私、引っ越してきたばかりで…親しい人とか…いないんだ…」

へ、へーー…。


「席…近いし、仲良く…してくれませんか……?」











席近くて良かったーーーー!!!!



「…う、うん!私もそんなに友達いないし、こちらこそ…仲良くして…ください…」

少し照れる。


友達ができるなんて……。



「私は、茶羅でいいよ」

さっきのように微笑む茶羅。


「うん、よろしく茶羅っ」