「…はよっ」

神崎君は気づいてくれて、

「ん、はよ」
って返してくれた。


「走んないとヤバくね?」

「う…うん!」

うんうん、ちょーヤバイ。
もうヤバイ。

こんな時間だよ……!!




「いくぞっ」

えっ…?

ガシッと神崎君の手が、私の手を掴んだ。

マジで、心臓破裂するかと思った。