「優ちゃん、もう泣いてないよ?」
優ちゃんはわたしがそう言っても、わたしを抱きしめたまま離そうとしなかった。
「…もう少しこのままでいて。」
何も言えなかった。
だってわたしだってこうしていたい。
それから、どれくらい抱きしめあっていたんだろう?
いつの間にか二人は車の中にいた。
運転する優ちゃんは話してくれない。
優ちゃん、やっぱり今日は何かあったのかもしれない。
きっと話したくないんだろうな…
少し悲しかったけど誰にでも話したくないことくらいあるだろう。
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