優ちゃんはクスッと笑うと、道路の端に止めた車の助手席のドアを開いた。



「行こうか?」



わたしはコクリと頷き、助手席に座った。



車の中は優ちゃんのいい香りでいっぱいだった。



隣に座った優ちゃんはわたしに覆い被さるようにしては、わたしにシートベルトをしてくれた。



もう、



こんなんじゃ心臓がいくつあってもたりないよ。