学校が終わって門を出ると、優ちゃんが立っていた。



…あれ、?
今日はメガネなんだ。



黒縁メガネは優ちゃんにとても似合っている。





「優ちゃん!」




思わずわたしは叫んでしまった。


優ちゃんはビックリしていたけど、わたしと分かって笑っていた。



…自分で呼んどきながら恥ずかしい。



顔をあわせないように優ちゃんのそばまで歩く。



「…どうしたの?」


「…何でもないです。」


「はは、何で敬語?」



少し屈んでわたしと目線をあわせる優ちゃんにドキッとした。