電話を切って、わたしはそっと伏せていた写真縦をたてる。 写真の優ちゃんとわたしは幸せそうに笑っていた。 …いつの間にか優ちゃんを見なくなってたな、わたし。 もう会えないって思ってたから記憶を封じ込めてた。 それが今になって、また会うんだもんね。 それに、お見合い、なんて歳にもなったのかな? わたしは何も変わってないのに、優ちゃんは… そう思うときりがなかった。