『やっぱり、無理だよね?』
断る理由なんてないよ?
たとえかりそめの恋人でも。
「…いいよ。」
『…え?』
優ちゃんは自分で頼んだクセして驚いてる。
「優ちゃんが頼んだんでしょう?」
少し笑うと、優ちゃんも笑いながらそっか、と言った。
『…それじゃあ、明日迎えに行くよ。』
「…うん。」
“迎えに行くよ”
なんて、久しぶりに聞いた。
彼氏がいたときだって言われた事はあるけど、優ちゃんのとは違う。
優ちゃんの“迎えに行くよ”はすごく明日が待ち遠しくなる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…