「別れてくんない?」 待ちに待ったクリスマス。 外は白い雪が舞っていた。 この日のためにと着飾ったわたしは彼の目には映っていないのだろうか。 彼は別れ際にふとそんな事を呟いた。 立ち止まる足は寒さのせいか麻痺しているみたい。 彼の顔を見るわたしの目はきっと潤んでいたに違いなかった。