「ごめんね。好きな子がいるんだ。」 好きな子、? 優ちゃんはそんな事一度もいわなかった。 急に胸がキュッと締め付けられたみたいだった。 でも、好きな子がいないって方がおかしいよね。 優ちゃんみたいにかっこよくて、優しくて…そんな人が。 わたしは、来た道を戻った。 誰もいない廊下は静かで、なんか寂しい。 今のわたしと似てる。