息を止めたかった。 そうしたら優ちゃんに会える気すらしてた。 でも、会えないよね? わかってるよ。 今日で優ちゃんがいなくなって7年がたつ。 長いようで短かった。 「比菜ちゃん」 そう声をかけたのは優ちゃんのお母さんだった。 優しい目元は優ちゃんにそっくりだ。 優ちゃんのお母さんはわたしに笑みを浮かべると冷え切ったわたしの手を握った。