「どうも。」
家の前に着くと梨子さんが立っていた。
「千広に聞いたのよ。無理矢理ね?」
微笑む梨子さんはやっぱり綺麗だ。
でも何をしに梨子さんはわざわざわたしの家まで来たんだろう?
「中に入れてくださる?」
「…あ、はい。」
梨子さんはわたしの部屋に入るとベッドに座った。
「…もう、全部知ってるんでしょ?」
全部、とは優ちゃんの事だろう。
わたしは頷いた。
「わたし、梨子さんに言われた通り二度と優ちゃんに会わなければ良かったです。」
梨子さんはわたしがそう言うと驚いたように目を見開いた。
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