「まだ比菜ちゃんは恋人役でしょう?」



浮かれてた。
話を持ちかけられたわたしは嘘でもいいから優ちゃんの恋人になりたいって。



軽率だった。




「…もう、できないよ。」




「…僕が、ピアノを弾けないから?」




パッと顔を上げると優ちゃんは悲しそうに笑ってた。




やめてよ、



そんな事…言わないで、。





「…比菜ちゃんには知られたくなかった。」