「・・・うちが来るようなところなん?ココ。」



一人寂しく、入り口の前で呟いた。




近くにあった席に座って、とりあえず教科書を開いてみた。



最初は雰囲気から入ろう。




なんて、思って教科書とノート、筆箱を出してシャーペン一本持ったところまでは完璧やったけど。



意気込みはしたものの、教科書の例文すら訳がわからへん。




やり方も事細かに書かれてるけど、その説明が細かすぎて余計に訳がわからへん。





「このままやったら、ラチ明けへん。」



そもそも一人で挑んだのが無謀すぎたんか。




後悔しながらも、とりあえず何か書いてみることに。



何を書いてるんかも分かってないけど、公式的なものを書いてみた。





これがだからなんやねん、って話しやけど。



このまま後2時間はきついな・・・。




途方に暮れてた時、うちの斜め向かいの席に、男子二人が座ってるんが見えた。