「あ、笑美おかえ」

「あんっの、おばちゃん!」



「・・・はいはい。」




うちが関西弁やからって、いちいち標準語に直さへんくてもええやん!?



いつもあの先生は、人が喋ってる最中に直してくる。




それがめんどくさくて、しまいにはうちから標準語に直してやる。




あくまで、直してあげる、んです。




「笑美、結局どうするって?」




「明後日テスト受けて、それからやって。」




「そっか。2日間の猶予か。」




「・・・図書室で勉強でもしてみよか。」




「珍しい。」



「欄を待つためでもある。」