あの後、うちは無事に家に戻り、ママとパパに笑顔で出迎えられた。
『迎えに行けない』と言われてた理由が、この後分かった。
なんで一人で帰って来なあかんねん、って思ってたけど、食卓の上を見たら納得した。
「笑美が好きなもの、たくさん作ってみました。」
「わぁっ、メッチャおいしそう!」
「笑美は食いしん坊やな。」
「違う!病院のご飯よりも、断然ママの料理の方がおいしいに決まってるやん!」
「そりゃそうやな。ごめんごめん。」
3人でする食事は久しぶり。
今まで一人で食べてたからな。
それもあってか、ママの料理がいつもに増してさらにおいしく思えた。
全部きれいに食べ終わって、お風呂に入って寝ようとした。
と、ここでうちの目にケータイが留まった。
「・・・あ!」