「そりゃ、お前より笑美のほうが優先順位高いに決まってるだろ。」
うちのシャーペンが動きを止めた。
そんな麗の言葉で、うちの心は跳ねてまう。
そんなうちに気づいて、冬真が「はいはい、そこトキメかない」て軽くつっこむ。
それを麗が「笑美に触るな」て更につっこむ。
で、また口論が始まる。
図書委員さんが、とんでもない目で見てくるけど、注意しても聞いてもらえへんのがわかってるんか、なんも言うてこぉへん。
でも、そろそろ・・・ね。
「二人とも、そんなにうるさいんやったら、先にうち一人で帰るで?」
「え!?や、だってまだこれだけしかやってないよ?」
「それはお前がうるさいからであって」
「麗。帰るよ?」