数日後、うちと麗、冬真は毎日のようにバカをやってた。
ていうても、してるんは主に二人だけやけど。
「れーくんは、やっぱり頭悪い。」
「冬真と比べられたくねぇ。つか、お前は“頭悪い”っていう枠にすら入ってない。圏外だ、圏外。」
「それは遠まわしに、頭いいですよって」
「そんなわけねぇだろ」
そこは図書室。
本来なら、こんなににぎやかやったらあかん場所。
でも、いつもどおり、二人の会話は止まらへん。
いや、会話て言うよりむしろ・・・
「なら、もう少し優しく教えてよ!?おれ、この前の英語のテスト散々だったんだから!れーくんの教え方が悪かったから!」
「んあ?あれはお前がちゃんと話し聞いてなかったのが悪いんだろ。」
「いいや!違うね。れーくん、笑美にばっかり優しく教えてさ、俺には冷たい!」