「・・・俺は何もしてない。」




また強がる。



でも、うちはなんも言わへんよ。




それが冬真やから。



「あ!でも!」




冬真が人差し指で、麗を指差す。



麗もうちもキョトンとして、冬真を見る。




「れーくんのこと嫌になったら、いつでも俺が笑美の彼氏にでも旦那にでもなるから!」



「だっ・・・」




「冬真ぁ!」



麗が冬真を追いかけるなか、うちはその光景を見てまた笑う。