トスッと、れーくんがうちの方に歩み寄ってくる。
一歩一歩、うちの目を見たまま、静かに歩いてくる。
うちはその目を、その目から、離すことも離れることもできへんかった。
「お、俺も?」
恐る恐る聞き返す。
れーくんの目に、うちが映ってるのが分かる。
そんな距離で、れーくんが呟いた・・・。
「俺も、好きだ」
キュゥッと、何かが音を立ててうちの中を一気に熱くした。
「そ、それは・・・友達、として?」
「ばぁか・・・」
それだけ言って、うちをそっと抱きしめる。
その腕は、うちを強く抱きしめて、優しい温かさでうちを包み込んでくれた。