「やっぱり俺って最低だろ?自分の友達の幸せより、自分優先。・・・こんな自分が嫌だった。だから、お前に惹かれてる自分を知った時、自重しようとした。」
朝、れーくんが言うてた事を思い出した。
怖い、て言うてたんは、そういうこともあるんやろうか。
友達を傷つける訳にはいかへん、れーくんの気遣い。
「あいつは冬真が好きな奴なんだって思っても・・・自重しても、やっぱり無駄ってかさ。」
「れーくん・・・」
「・・・今朝、お前に麗って呼ばれた時、まじで嬉しすぎた。」
徐々にれーくんの顔が赤くなっていってる。
それはきっと、うちも同じ。
「冬真の告白も、断ったって・・・嬉しかった。でも」
「・・・でも?」
「やっぱり戸惑った・・・」
・・・そう、それがれーくんや。