「れーくんは見掛けによらず、メッチャ優しいと思うし、おもしろいと思う。」
「・・・お前が俺に抱く印象はそれか?」
「・・・そうですけど?」
続く質問を構える、うち。
一体どんな質問が飛び出すのか。
「・・・じゃぁ、なんで、その・・・」
口ごもりながら、れーくんの口から出た言葉は「俺のことが好きとかわかるわけ?」やった。
うちは思わず手に持ってた鞄を、ボトリと落としてもうた。
それを見たれーくんは「おい?」て、平気な顔で聞いてくる。
普通、こういうところでも、顔は赤くなるもんちゃうんでしょうか?
「あ、え、ごめん・・・。」
「・・・俺がこんな質問したからだよな。」
「分かってんねやね。・・・でも」