そろそろ、やっぱり・・・?
「っ、あ!、ちょっと待ってて!すぐ来るから!」
「え!?」
いきなり冬真はダッシュでうちの隣を通り過ぎて、屋上から消えていった。
一体何が起きたんか、目をパチパチさせて見る。
でも、やっぱりそうなんよね。
平気なわけ、ない・・・。
男の子でも、辛いのは同じ。
「・・・ごめんな、冬真。好きになってくれてありがとう。」
屋上に吹くその風に乗って、うちの言葉は消えていった。
キィッ―――
数分後、ドアが開く音がしてそっちを振り向いた。
冬真、どこに行ってきたんやろ、と思ってたんやけど。