「笑美て呼ばれて、それはうちのことなんやろうと思うけど、でも笑美さんやって同じ名前やから、ずるいと思う。」
「ずるいて・・・」
「せやから、お相子やったらだめですか?・・・笑美さんはパパのここで、うちはこっちで、パパに名前を呼ばれ続けませんか?」
「・・・笑美」
「・・・パパを、愛してっ、くれて・・・っありがとう、ございますっ。」
うちの頬を温かい滴が流れる。
それをパパが指ですくってくれた。
そっと目を開けて、パパを見る。
「っえ?」
そこには、優しい笑顔で、涙を流してるパパがいてた。
「ぱ、パパ?」
「・・・笑顔が、美しい・・・」
「・・・え?」