「・・・ごめんな、パパ。」




「前見て歩いてな?」



「大丈夫や!ちゃんと歩いてる!」




「よろしいっ」




頭をなでなでされながら、うちはパパから少し離れる。



そして、パパの左胸に手を当てる。




「笑美?」




目をつむって、そっと呟いた。





「・・・笑美さん、パパを取ってもうてごめんなさい。」



「・・・・・・」




「恨んでますか?憎んでますか?・・・でも、それはうちもです。」





パパもママも、うちが喋ってるんを静かに聞いてくれた。



うちは、パパの心の中にいてる笑美さんにうちの想いを打ち明けていく。