そうやったとしたら・・・。
うちの頭の中は全く整理できてへん。
そんなときに、パパの声が聞こえた。
「笑美って、これからもたくさん呼びたかった。」
「っ・・・」
「確かに、あのころはそうやったんかもしれへん。でも、今はそんなこと思ってへん。俺の大事な、大切な娘が、鈴木笑美やから。」
その言葉でそっと顔を上げた。
パパの目を見た。
そこには、いつもと変わらへん、優しい顔のパパがいてた。
「っパパ・・・!」
パパに抱きつく。
はずみで後ろに倒れそうになりながらも、パパはちゃんとうちを受け止めてくれた。
ギュッと抱きしめてくれて「笑美」と耳元でつぶやく。