うちはそんなママの腕の中で声をあげて泣いた。




何で泣いてるんか、最初はわからへんかった。



でも悔しかったから、腹が立ったから、っていうんやない。





そうやなくて・・・嬉しくて、涙が止まらへんかった・・・。




「・・・笑美?」



「っひくっ・・ぱ、ぱぁ・・・」





そこでパパがリビングに入ってきた。



「・・・話してくれたん?」



「大号泣よ。」




「ん~・・・ごめんな、笑美。」




うちの隣に座って、ママと同じように背中をさすってくれるパパ。



パパの手はママの手よりも少し大きくて、でもママと同じでメッチャ温かかった。





「ぱぱ?」