「笑美?」
「そうやわな!れーくん、ごめん!別に用事ていう用事はないねん!ただ、写真ありがとうて言いたかっただけやのっ!そんなん、明日でもえかったよね。」
「えみ」
「冬真がな、わざわざ一緒に来てくれたんやけど、冬真もごめんな。れーくんに怒られてもうたな。ごめん・・・」
「ちょっ、えみ」
「ごめん!れーくん、用事とかあったんちゃう?急に来てもうてごめんな!ほな、帰るわ!ばいばいっ」
「あっ、笑美!」
隣で声をかけてくれる冬真を無視して、弾丸でしゃべって、ダッシュした。
全然れーくんの目も見ずに、一気に言い尽くした。
走って走って走って・・・。
目の前が少しずつかすんでいく中、家に着いた。