「会いに行く?」



「・・・家に押し寄せてまで、ってことの内容やないやろ。」




「会いたいって思うならいつ行ってもいんじゃない?」



「べ、別に会いたいていう訳でも・・・」




冬真に言われたからやろうか。



妙に顔が熱い。





意識、してるんよね、きっと。





「笑美、会いに行こっか。」



ケロっと笑って先に歩きはじめる冬真に続いて、とりあえず進むことに。





ホンマはこのまま帰るか、会いに行くか定まってへんけど。



今ならまだ引き返せる、と思いながら歩くこと数分間・・・。




いや、数分後。




「れーくん!」