「笑美は、れーくんのことが好き?」


「えっ!?な、そ、そんなわけっ」


顔の前でブンブン手を振った。



まさか、うちがれーくんを好きって・・・いやいや、ありえへん。


ましてや、うちが今まで男の子を好きになったことって無いんやし。


それがまさか、れーくんに初恋て・・・そんなん・・・。




「少なくとも、れーくんは笑美が好きだよ・・・。」




何て言うんやろうか。



この気持ち・・・。




冬真に言われたその言葉で、左胸がキュッとなった、この感覚。



同時に顔も少し熱くなったように感じる。




うまく言えへんけど、どうしたらええんかもわからへんけど、でも、メッチャ恥ずかしい気持ちが湧いてきた。


「・・・正直だよね、笑美って。」