れーくんを捜してるって分かってるんなら、もう冬真に用事はない。


言い方は悪いかもしれへんけど、とにかく今はれーくんに会わな。



「行くなよ!」



「っへ?」



突然のこと過ぎて、うちの足は必然的に止まった。





冬真の方を向くと、その顔は真剣そのもの。



この状況、どういう状況?



「笑美は、気づいてるの?それとも、鈍感?」



「な。なにがや。うちは別に鈍感とか、そんなん思ってへんけど。」




「じゃぁ、言ってあげるよ。笑美は鈍感。すごく、重度の。」



いったいこの会話は何なん?



れーくんに、会うたらあかんの?