「へ?ママが?」
「そうや。笑美、一人で帰って来てるんかなぁとか、帰り道わかってるんかなぁとか。」
まるで小さい子供を、初めて一人で買い物に行かせた母親や。
過去にそんな番組があったような気がする。
「心配性やし、しかも帰り道くらいわかるって。」
「親はいつでも子供のことが心配なんよ。」
「・・・はい。」
チンッ、という音と共に、さっきセットしてたトーストが焼けた。
「あ、そや。パパ、昨日うち写真集貰ってん!」
「写真集?」
そこからはもちろん、昨日話せへんかったことを弾丸で話していった。
途中、ママが洗濯物を干し終わってリビングに戻ってきた。
ママもそこから一緒にうちの話を聞いてくれた。