「やっぱり?・・・でも、これ以上ええの無いねん。」
半ば泣きそうになりながら、ママを伺う。
「ママのワンピースでも着ていく?」
「え!ホンマに!?」
待ちに待ってた最高の言葉を聞いて、うちのテンションは最高潮。
そして、ママにワンピースを貸してもらって、着替えた。
ソフトデニムの、今どきのおしゃれなレース付き。
「メッチャ可愛い!」
「笑美がね?」
ママにも褒められながら、うちは着々と準備を進めていった。
と言っても、あとは靴で悩んで、鞄で悩んで・・・。
日もだいぶ落ちて、空がオレンジ色になってきた頃に、れーくんから連絡が来た。
昨日、帰り際に、れーくんに声をかけられて紙のメモを渡された。