さっき、確かにカシャンっていったよ、ね・・・。
それはきっとうちのメガネが宙を舞って、床に落ちた音。
クシャ・・・―――っ
あ、この音はそのメガネが・・・。
「笑美、そのメガネなんやけど・・・。」
「うそやーーー!?」
うちの目に飛び込んできたんは、たった今パパに踏みつぶされたばかりのメガネ。
見るも無残なそのメガネ、うちのです。
「笑美?起きたなら早く用意して・・・」
「パパのせいやからね!どないすんの、うちのメガネ!メガネ無いと何も見えへんのに!」
「パパやって、わざとやないんやし。許してや、笑美。」
「・・・うっ」