「れーくん、この数字って何。」
「冬真、数字は数字だ。」
「だから、これってどこに使うの。」
「あぁ?・・・それはここに」
冬真はれーくんに慣れてるからか、何でも質問してる。
そういえば、うちはれーくんに質問ってしたことないな。
・・・質問したらしたで「それくらいわかるだろ」で終わるんやろなって、心のどこかで思ってる。
「おっけ。俺、今日ここまで?」
「だな。これ以上やっても、頭こんがらがるだけだろうし。」
「うちも!」
「・・・は?」
「せやから、うちも、この問題頭に入れたらごちゃごちゃになる。すでにごちゃごちゃやし。」
冬真のおかげで、この場を乗り切れる。