次の日、うちは普通に学校へ向かった。
途中、欄に会うかな、って思っててんけど、会わずして学校についた。
「あ、笑美!」
靴箱で上履きに履き替えてる時、後ろからあの声が聞こえた。
「あ、冬真。」
もちろん、その冬真の横には朝から本を持って登校の、れーくん。
結局、この呼び方でええのか悪いのか。
「おはよう!ほら、れーくんも!」
冬真がれーくんの肩をビシビシ叩くと「痛ぇ、うざい、冬真」見事な三拍子で会話終了。
「れーくん、冷たい!朝はもっとこう・・・って、待ってよ、れーくん!」
冬真を置いて、れーくんは自分の靴箱で上履きに履き替え始める。
「えっと・・・れ、れーくん?」
うちがそんなれーくんに声をかけると、ピクッとすると同時に、れーくんの動きが止まった。