それから何を考えたのか、マッキーは私の背中に腕を回して抱きしめると、目を閉じた。

 二度寝するわけ!?

 でも、二度寝もいっか…。なんて思い直して、私も、ヒリヒリする下腹部を擦りながら目を閉じた――。

 刹那。

 ドンドンドンドン!!

 乱暴にドアを叩く音に、私はハッとした。

 眠気が吹き飛ぶ。

「マッキー…」

 怖くなってマッキーを呼ぶと、

「すぐに鳴りやむだろ。どうせどっかのバカが、部屋番間違ってるだけだろうし…」

 なんて呑気に眠ってしまう。

 ドンドンドンドン!!

 鳴りやまない音に、私は怖くなって、もう一度マッキーを呼んだ。