いつになく、甘い声でマッキーが言った。
その声に、私の腕の力が一瞬緩んだ。マッキーは、私がマッキーの甘い声に弱いことを知ってる。だから、甘い声で言ったんだ。
私の腕の力が緩んだその隙に、マッキーがタオルを一気に引いた。
「きゃっ」
マッキーは裸になった私に触れることができず、私を見下ろしている。その視線が恥ずかしくて、怖くて、私はマッキーをまともに見れなかった。
「マッキー…やだよぉ…。恥ずかしいよ…」
既に恥ずかしさが限界を超えて、顔が熱い。
こんなに顔が熱くなるなんてこと、なかった。学園祭の時よりも、マッキーの家に初めて行ったときよりも、顔が熱い。
私は必死に胸を隠して目を閉じていた。
もしかしたら、もしかしなくても全然抵抗になってないかもしれない。でも私は、これでも必死に抵抗してる。