「もしかしてさぁー、ヤル気満々だった?」
マッキーが耳元で、クスッと笑う。
鼓動がジェットコースター並に早まって行く。
「…違う!着替え、忘れて…!」
必死に言い訳するけど、マッキーは聞いてくれなかった。
それどころか、マッキーはキスをしてきた。苦しくて、小さく声が漏れる。
自分の声じゃない声みたいで、恥ずかしくなる。
変な声を出したところも、恥ずかしくて真っ赤になった顔も全て見られてるんだって思った途端、一層増した恥ずかしさと恐怖が襲ってきた。
「その声、そそられる…」
言いながらマッキーが私のタオルに手をかけた。
死守!
私は、必死でバスタオルを押さえた。
「…お願い」