「ゆぅさん☆最近,なんかぁご機嫌だね!」

「えっ?わかる??」

「わかるよぉ☆なんかぁたまにニヤけてるもん!」

そう言って茶化してきたのはクラスメイトの[キコ]だった。キコは小柄で目がクリクリっとしていて,見た目も性格も可愛いキュートな女の子だ。キコがオレを呼ぶ時の[ゆーさん]というのは,クラスメイトが年上のオレに付けたあだ名だった。

「ゆぅさんはなんかぁうち達の相手しないで,他のクラスのコ達と遊んでるでしょ??イケないなぁ☆」

「えっ?よく知ってるね…」

「知ってるもんね☆」

「アハハ…」

オレはどうも同じクラスの女の子達の間では,オレが他のクラスの女の子ばかりを追っかけていると思われているようだった。

ともあれ,実際にオレは近況トモミとばかり(オマケ付き)遊んでいたのは事実であった。





梅雨も明けようとしていた頃,オレはトモミにある質問をした。