「おい!待てよ!!!」 取り巻きの1人がそう私に向かって叫んだ。 私は振り向かずに、第1校舎のほうまで全力疾走した。 後ろからバタバタと走る音が聞こえる。 きっと追いかけにきたのだろう。 私は、第1校舎と第2校舎をつなぐ渡り廊下を駆け抜け、第1校舎を上へ上へと階段を上っていく。