「ごめんね、颯汰くん。明日は…どうしても休まなきゃいくなくて。」
「あぁ……明日は両親の命日なんで…」

悠が寂しそうに笑って言った。

「そっか…何か、ごめん。」

颯汰が申し訳なさそうに言った。

「いや、平気だよ。いつかはみんなに言うつもりだったし、もう11年も経ってるし。」
「……うん。とりあえず、明日は休みます。」
「あぁ、わかった。」

勇大先輩が優しく笑って、悠と結愛の頭を撫でた。

「……俺、そんなに情けない顔してますか?」
「……してますか?」
「いや、何か2人とも可愛く思えて。」
「「……えへへ。」」
「いや、そこ照れるところじゃないでしょ。」

勇大先輩の言葉に嬉しそうに笑った2人に、タク先輩がツッコミをいれた。