すると、道を示すかのように蝋燭の火が灯り出す。
「歓迎するよ、罪人の末裔」
そのどこからか響く声は低く、誘うような妖艶さを持っていた。
「失礼、致します」
一歩進むと、着物の襟を引っ張られる。
「もう後ろにいたりしてな」
背後に立つその女性は、着物を引っ掛けただけというような出立ちで、不敵に微笑んだ。
紫の大きな瞳を象った睫毛は長く、唇は紅を引いていないのに赤く、少し厚みのあるそれは色っぽさを演出していた。
「香倶さま…!」
「久しいなぁ。罪人の末裔よ。呪印の調子はどうだい?お前を苦しめるものだと私は満足なのだけれどなぁ」
無理矢理、志臣の高級な着物を剥いで、半裸にさせる。
「呪印が身体を犯していない…か。つまらない男だなぁ」
「それは良かった。良き行い、心構えがこの呪印を悪化さない方法だと聞きますから」
「罪人たちの呪印が悪化して、私に助けを乞う姿が私はとても好きなのになぁ…」
酷く残念そうに香倶は呟いた。
「歓迎するよ、罪人の末裔」
そのどこからか響く声は低く、誘うような妖艶さを持っていた。
「失礼、致します」
一歩進むと、着物の襟を引っ張られる。
「もう後ろにいたりしてな」
背後に立つその女性は、着物を引っ掛けただけというような出立ちで、不敵に微笑んだ。
紫の大きな瞳を象った睫毛は長く、唇は紅を引いていないのに赤く、少し厚みのあるそれは色っぽさを演出していた。
「香倶さま…!」
「久しいなぁ。罪人の末裔よ。呪印の調子はどうだい?お前を苦しめるものだと私は満足なのだけれどなぁ」
無理矢理、志臣の高級な着物を剥いで、半裸にさせる。
「呪印が身体を犯していない…か。つまらない男だなぁ」
「それは良かった。良き行い、心構えがこの呪印を悪化さない方法だと聞きますから」
「罪人たちの呪印が悪化して、私に助けを乞う姿が私はとても好きなのになぁ…」
酷く残念そうに香倶は呟いた。