ドクン、ドクン 鼓動が高鳴っていくのを感じる。 「涼太〜!点いれろよ!!」 「がんばれ!」 溝口くんも奈々ちゃんも、吉田くんも、亜衣子ちゃんも…皆が涼太を応援しているのがわかった。 …涼太にも頑張ってほしいよ… ――…でも、私、やっぱり… その瞬間、 「は、遥斗くんっ!」 私の口からは、そんな言葉が飛び出ていた。