「…あと、10分で試合終了だな…」




ポソリと呟く溝口くんの声に私は、ハッとして点数を確認する。





涼太のチームが2点、遥斗くんのチームが2点…。






…同点





私は、ゴクリと、息を飲む。





「涼太!負けんじゃないわよ!!」



いつの間に来たのか、奈々ちゃんの横には、亜衣子ちゃんが立っていて、涼太に声援を贈っていた。