−屋上−


「あはははー♪でね〜!〜〜〜〜〜〜」

「まじかぁ!〜〜〜〜♪」

私は屋上のさくにもたれ掛かりながら、郁兄と話をしている時だった。


「桜井ー。こんな所にいたのかー…。探したぞー?お兄さんとの最後のお喋りは楽しんだかーい?あっは……あははははは」


虚ろな目をした、今朝の不気味な先生が……いつの間にか私と郁兄のすぐそばに立っていた…。


屋上には、今朝の悪魔の笑い声がふたたび響き、晴れ渡っていた綺麗な青空には雨雲が立ち込め、屋上は一瞬にして地獄へと姿を変えた………。