「新さん、ありがとうございます」


「ひよのためだからな」





!!!!!!






「おい固まるな、反応しろよ」




車の窓から入る風が新さんの髪を揺らしている



「………なんだか幸せすぎて困る」


「贅沢な悩み事だな」

「はい」




「………なぁひよ」



「ん?」




「お前俺が好きか?」













な、な、な、……………




「何言ってるんですか!?」




「普通に聞いてみただけなんだけど」



「好きですよ」



好きに決まってるじゃないですか



ここまでくるのに

どんな思いをしたと思って







「…………もし、俺が社長になりたいと言ったらひよは俺を社長にしてくれるか?」



「複雑な質問ですね」


「そうだな、忘れてくれよ」


変なの




「……ひよ見てるとほっとする」

「////」


新さんがやばい!


キュンってしちゃったよ






「こんなS心くすぐる奴いない」





「……」