回らない舌を頑張って動かす花梨先輩



「いつのまに酔ったんだ?」


「2人で話してたとき」


「あー…、そっか」


磯部くんはもたれかかる花梨先輩を優しく寝かせてあげていた




花梨先輩はもう夢の中



いっぱい悩みがあったみたい



マリッジブルーになんかかからないと思っていたけど




不安になるよね





私いまだって不安だらけなんだから





「………花梨先輩の彼氏さんの番号わかるか?」



「わからない……あ、でも待ってて新さんならわかるかも」




私は新さんの番号に電話をかけた





………今はもう仕事終わっているよね。




「ふふ~」




花梨先輩が気持ちよさそうに寝返りをうった







先輩の話しによると

来月に寿退社する予定なんだとか



それまでに私たちに仕事たたきこむー!て言ってました





来月なんてすぐくるよね




「………あ、新さん」