アゲハを見て驚いた


髪が金じゃない




かつらなのか染めたなかわからないが

ブラウンにまで落ちていた




「似合う?」


「………あぁ」





見惚れたのは確か。

ひよとは違う真面目さがあった



「新くん、アゲハの事好きになった?」


試されてる



じっとアゲハを見つめる




オレは何も言わない




言葉がみつからないとか困っているとかそういうんじゃなくて




わざと












ジリジリと近よってくる



アゲハは俺の言葉を待っている




何て答える?




「…「失礼します!社長!!!あ、あの」」



タイミング悪いのかいいのか
いきなり開け放たれた扉から玲奈ちゃんがあらわれた



「……あぁあ、新くんは忙しいね~。せっかく今良いとこだったのに」



「ちょっと待っててくれ」


目をふせて同意するアゲハは綺麗だった



玲「あの、社長、お客様ではなく、何ていいますか、社員の方なのですが。どうします?お会いになられますか」




社員……


ここまで会いにくる社員




あたまに浮かぶ親しい友人たち




いや、あいつらには社長だとは言っていない




だれだ………?